ちょこっと介護「腰痛予防」
コラム
介護をする時、注意しなければいけないのは介護する人の腰痛です。
介護現場で仕事する人の業務上発生する病気の一番は『腰痛』です。統計では82%を占め、月曜日の午前中に一番多くなっています。
腰痛を起こす原因は、介護される人を抱え上げる時や不自然な姿勢で介護をした時です。
予防方法としては、先月号でも紹介したスライディングシート(ボード)を使って引き寄せたり、ベッドの配置や、高さを調整し、介護される人の体を近づけて介助を行ったり、中腰を避け、膝をついて低い姿勢で介助するよう心がけましょう。
介助する前に『○○しますよ』と声をかけると緊張が和らぎ、余分な力をかけなくて済みます。介護される人も、手すりをつかまったり、足を踏ん張ったり、してもらうと楽に介助できます。
食事介助の時は、も膝の向きを介護される人と同じ方向ではなく、介護される人に向かって座ると腰をひねらなくでも介助できます。
大事なことは一人で無理をしないこと!家族がいれば声をかけて助けてもらいましょう。
腰痛が出やすい人は腰ベルトの着用や普段からストレッチや腰痛予防体操を行い、筋肉を鍛えておきましょう。